せのんの隠れ家(書庫)

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量か質か…というよくある議論

創作でもなんでも、スキルや実力をあげるには
量をたくさんこなすべきか
とにかく質を極めるべきか…
という議論はしょっちゅう起こっていますよね。

これについて私が高校時代に学校で言われたのは
「量×質」

要するに、量だけじゃ意味なくて
質だけでも意味がない、ということ。
(どんだけがんばっても×0、つまり意味皆無)


…ってまあ、冷静に考えれば当たり前なんですけども。

それを踏まえての私の意見は
「質に意識を向けすぎて何も作れなくなるくらいなら
 量を意識したほうがいい!」
というもの。

たとえば、楽曲制作において、
「量をたくさん作ろう!」と思って
「量だから適当でいいや!」って
まったくもって適当に作ろうとする人って
ほとんどいないと思うんです。

人間の生理現象的に
適当でよくとも、いいものを
「作ろうとしてしまう」という性は
誰にしもあるのではないでしょうか。

だから、意識上は「"量"極振り」だとしても
その性質を計算にいれれば、
必ずちょこっとは「質」の意識が入る、ということ。


でも逆に、「質」を意識した場合はどうでしょう。

創作において「質」って、上限がないんです。
だから、制作者が「これでよし!」って決めなければ
永遠に作り続けられてしまうもの。

世の中にでてるどんな完成品も、
「限られた納期、スケジュールの中で」
出来る限りのことをやって生み出されたもの。

つまり、自分で期限を決めないと
作品は永遠にできず、
「量」はどんどん蔑ろにされてしまうのである。

だから、質に意識を向けるのは
精神面から制作をコントロールする、という意味では
あんまりよろしくないかなと思う。

それに、質を意識してしまうと
実力に自信がない人ほど、
「こんなのまだ作品にできない」と
どんどん量が蔑ろになってしまう。


ってことを踏まえると、
「質気にして量が出せないくらいなら
 とにかく量を意識したほうが、うまくいきやすい!」
ということはやっぱり言えるかなと。

私も最近、二時間DTMに極力参加するようにしているのも
この意識があってこそ。

ループばっかりになりがちだけど
その中でサウンドメイクにこだわってみたり
ループのパーツの打ち込みでリアリティを追求してみたり
そもそも触ったことがないジャンル、音色に触ってみたりなど
その中でも学べることはほんとうに多くて。

という自分の経験も踏まえて、
量か質か論争にもまれたら、
ぜひこれを思い出していきたいなと思います。