【2時間DTM裏話】アコギの打ち込みの話(Ample Guitar T)
今日はアコギの打ち込みについて。
2020年8月1日の二時間DTMで作った作品をもとに。
前に同じく二時間DTMの「砂漠」を作った時に
アコギ音源をはじめて作品に取り入れてみて以来、
かなり気に入ったのでまた使ってみたのがこれである。
使っている音源は
「Ample Guitar T」というもの。
2万円弱で買えて、音も良くてかつ使いやすいすぐれもの。
この音源のすごいところは「ストラム機能」。
この機能をオンにすると、
鍵盤の低いところでコードを指定して
上の方の鍵盤で奏法を指定して演奏することができる。
これ自体はいいギター音源にはだいたい入っているのだけど、
AmpleGuitarシリーズのすごいところは
「この鍵盤にはこのコード」という設定だけではなく
左手で実際に鳴らしたいコードをそのまま鳴らすことで
コードを指定することができるモードも搭載
これがとてもだいすきなので、
ギター系の音源は全部AmpleSound使ってます。
(AmpleGuitarTも指弾きの拡張買いました)
で、この音源を使ってのストロークの打ち込みについて
①2つあるダウンストロークの違い
C4~B4までが奏法を指定して鳴らす鍵盤なのだが、
例えば、ミュートではなく普通に弦を鳴らす場合
C4→ダウンストローク①
D4→ダウンストローク②
E4→アップストローク
となっている
ダウン奏法の①と②の違いは
低弦重視か高弦重視か、というところ。
①のほうは、コードの変わりめや小節頭に
ルート部分もしっかりふくめて
「じゃーん」と鳴らすイメージ
②のほうは、アップストロークと交互に使って
コードの上の方の音をじゃかじゃかと軽く鳴らすイメージ
この、①と②をうまく使い分けることで
打ち込み臭さを少し解消することができる。
ちなみに、どのくらいたくさんの弦を鳴らすか、については
その奏法入力のベロシティで調整可能。
これと左手の展開系をうまく使えば、
ストラム機能を使ったまま、トップノートをコントロールして
ギターのコードに流れをもたせることも可能である。
上記の曲だと、
「じゃーんじゃじゃーんじゃじゃーん」
というふうに鳴らしているが、
確か
「C B C E D 」
と演奏させた記憶がある。
(※Bはアップストロークのミュート)
②コードチェンジのタイミング
また、このストラム機能は、左手でコードを変えたときに
ちゃんと音が止まってフレットノイズが鳴る、という
仕様つきである。大変ありがたい。
で、実際にそれをリアルに再現しようとすると、
実際のギタリストはいつコードチェンジしているかというと
次のコードがなるジャストタイミングではなく
(それだとどれだけうまいひとでも間に合わない)
実はそこよりけっこう前だったりする
この曲ではコードチェンジの16分音符ぶん前のタイミングで
次のコードを入力している。
そうすることで、ちょうどいいかんじのタイミングで
コードが切れて、ちょっとメリハリがつく。
…みたいなことを、ちょっと意識してみたよ、
というお話。
これ、音源頼らず100%MIDIデータで作り込むとしたら
相当大変なんだよな…
これやってるひと、本当にお疲れ様です。