せのんの隠れ家(書庫)

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【2時間DTM裏話】メロディは極力シンプルに

私は、自分の曲についていつも
「なんか単純でつまらないなー」と思っているので、

常に「なんか難しいことしなきゃ!」と思いながら
曲を作っていることが多いかなと思う。
(2時間DTMだと諦めてるところもあるけど)

それでも、どれだけ難しくしようと思っても、
なぜか単調になってしまう…。

なんでかな…といつも考えながら
すごいひとの曲を聴いていたら
ひとつの考察に思い当たりまして。

それが
「メロディが中途半端に複雑だから
 他で複雑にする予知がなくなってしまっているのでは?」
ということ。

単純に考えて、複雑なメロディって覚えづらくて
曲としても印象に残らないことが多い…というのもあるのに加え、
それだけではなく、こんなこともある。

たとえば、メロディを先に作ってあとでリハモする場合、
メロディに使われている音数が多すぎると、
そこで使えるコードの選択肢が大幅に下がってしまう。

とか、

メロディが隙間なく埋まっていて
オブリガートや伴奏が盛り上げる余地がない。

とか。

メロディが複雑になっても、
いいことなんてなんにもない。
…という結論に至った。

それを踏まえて実践したのが
2時間DTMの「砂漠」


【深夜の2時間DTM】お題「砂漠をイメージした曲」

 

この曲の0:31~の部分(サビ)で、この理論を発動した。

ここの部分は先にコードを決めていて、
そこに似合うメロディを考えよう、というところで、
この理論を思い出し、

「深く考えずに使う音程を減らしてみよう」
と思ったら思いついたのがこれ。

まず、メロディがファ#とソで停滞する中で
コードが展開することで、動きが見える。

そして、ここまで少ない動きだったのが
その次でいきなり跳躍することで
サビっぽい盛り上がりを演出。

そしていったん波がひいて
また同じ波がくる。
しかも、さっきより大きな波が。

で、上がって盛り上がって終わり。

2時間では伴奏を盛り上げる余裕は殆どなかったが
それでも、サビとしていい感じになじんだ
メロディに仕上がったなあと。

自分が自分で作ったメロディが好きになる、というのは
今まであんまりなかったことなので
それだけでも嬉しかったり。

メロディは、下手に凝らない。
メロディこそ、シンプルイズベスト。

今後も意識していきます。